自然素材を活かしたペットと暮らすリノベーション

ペットと共に暮らすための住まいは、快適さと安全性が求められます。そこで注目されるのが自然素材のリノベーションです。無垢材や天然塗料は、耐久性がありつつもペットに優しい環境を提供します。これらの素材は、日常の摩耗にも強く、適切なメンテナンスをしていくことで経過とともにそれぞれの味がでてきます。また、自然素材は見た目に温かみがあり、素材の種類によって、風合いに個性があります。木の質感や色合いは、家全体に心地よい雰囲気をもたらし、飼い主もリラックスできる空間を実現します。天然塗料は消臭効果や抗菌効果のあるものもあり、室内の空気も清潔に保ってくれるため、ペットが安心して過ごせることは大きなメリットです。

無垢材の一番の魅力は何といっても天然の木が持つ木目や色の美しさ、質感、ぬくもり、風合いなどではないでしょうか。また、経年変化を楽しむことができることも、リノベーションをする際に選ばれる理由の1つです。

しかし、その他にも無垢材には静電気を通しにくいという最大の特徴があります。静電気は私たちの暮らしにとってとても身近な存在です。衣類を脱いだり、車を開けたり、エレベーターのボタンを押したりするときに、パチッ！という音とともに痛みを体験したことがあるのではないでしょうか。静電気は、摩擦によって擦れ合っている2つの物体の一方から、もう一方に電子が移動することで電気的な性質が偏り、外部へ現れていきます。無垢材は、静電気を起こしやすい金属や衣類と異なり、電気が流れるスピードが遅く、静電気を通しにくいため、痛みを感じることがほとんどありません。そのため、無垢材はホコリを吸着しにくく、素材にくっつきにくくなり、掃除やお手入れがしやすくなります。

また、調湿効果のある無垢材は、表面の水分含有量が高い状態にあるため、床に積もったホコリが水分を吸って重くなり、ホコリが空気中を舞うことが少なくなります。結果、空気を清潔に保つことにも繋がり、掃除のしやすさに加えて、アレルギー対策にも効果的になります。小さいお子様やペットを飼っている方にとって、健康で快適な生活を実現するうえでは、強い味方になってくれるはずです。

ペットに優しい塗料には、いくつかの重要な特徴があります。

まず、低揮発性有機化合物（低VOC）またはゼロVOCであることです。

これらの塗料は、揮発性有機化合物をほとんど含まず、乾燥中に有害物質を空気中に放出しないため、ペットにも安全です。一般的な塗料には、揮発性有機化合物（VOC）や有害な化学物質が含まれており、これらの成分は塗装後に空気中に揮発することで、空気中に有害物質が充満し、ペットの呼吸器や皮膚に悪影響を与えることが懸念されます。

VOCが多く含まれている塗料を使用すると、乾燥時に発生するガスや化学物質がペットの健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、VOCか入っていない塗料を選ぶことは最低条件です。

犬や猫は人間よりも嗅覚が非常に鋭敏で、塗料の強いにおいや化学成分に敏感に反応することが多く、嗅覚を頼りに日常生活を送っているため、強いにおいが発生する塗料や乾燥中に有害なガスを発生する塗料は避けるようにしましょう。
また、自然素材を使用した塗料も非常に安全なです。

例えば、柿渋や蜜ろうなどの自然素材から作られた塗料は、消臭効果や抗菌作用があるため、ペットの臭いや健康リスクを軽減する効果があります。
また、漆喰や珪藻土を使用した塗料も、空気の浄化効果が期待でき、ペットが長時間過ごす空間にも最適です。

ペットが過ごす場所では、足跡や汚れがつきやすいため、汚れを拭き取りやすい水性塗料も適しています。
特に水性塗料は、乾燥が早く、塗装後すぐに使える点も魅力です。

ペットが誤って汚れた場所を舐めてしまっても安心できるような塗料を、取捨選択していきましょう。

ペットだけでなく、小さなお子様やお年寄りのいらっしゃる家庭、施設などでも、自然塗料は力を発揮します。

安心安全な住環境をリノベーションで実現し、それぞれに合った快適な住まいづくりをお手伝いさせていただきます。