マンションで猫と一緒に暮らすには?〈飼い方・物件選びについて〉
「愛猫とマンションで快適に暮らしたい」「ペット連れでマンションの住み替えをしたいが、うまくいくか心配」「ご近所トラブルなく、猫と平穏に暮らしたい」そうお考えの方は多いでしょう。
そこで、猫ちゃんとマンションで暮らすために知っておくべきマンション選びのポイントやリフォームのコツをご紹介します。マイホーム購入を検討している方や、今お住まいのマンションをさらにペットフレンドリーにしたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
■ 猫と暮らしやすいマンション選びのポイントは?〈管理規約・共用部分〉
マンションで猫ちゃんとストレスなく暮らしたい方は、管理規約の内容をじっくり確認してください。
マンション暮らしの猫ちゃんは自宅にいることが多いですが、共用部分の使い方ルールや管理規約の内容によっては、肩身の狭い思いをしてしまうかもしれません。
“ペット可”かどうかだけではなく、以下の点も重要なチェックポイントです。
〈猫と暮らす上でチェックすべき管理規約や共用部分のポイント〉
□ 共用部分でのルール(猫ちゃんを歩かせる時はリードが必要、エレベーターに乗せる時はゲージに入れるなど)
□ ペット用足洗い場や体洗い場の有無
□ ペットに関する専有部のルールや禁止事項の内容
□ 予防接種や去勢・避妊手術の必要性
□ 玄関前に門扉やゲートがあるか(飛び出し防止)
□ ベランダやバルコニーに猫を出していいか
□ ベランダやバルコニーに登りやすくないか
□ 猫を飼っている人が一定数いるか(飼育への理解を得られるか)
“ペット可”であっても、実際にペットを飼っている世帯が少ないと、一時的な鳴き声などへもなかなか理解が得られません。
そのため、ペット可のマンションであっても、共用部分の使用ルールを事前に細かくチェックすることが重要です。
■ 猫と暮らしやすいマンション選びのポイント〈間取り・設備・内装〉
猫ちゃんと飼い主の両方がストレスなく健康的に暮らすためには、間取り・設備・内装選びも重要です。
特に、猫ちゃんは抜け毛やフケの掃除や、トイレの臭い対策へ配慮が必要なので、お手入れしやすいかどうかも見極めましょう。
猫ちゃんが室内で運動できるかどうかや、家庭内事故が防げるかどうかもポイントです。
日中お留守番をさせる場合には、空気をきれいな状態に保つ換気設備や適温に保つ空調機器は欠かせません。
〈猫と暮らしやすい間取り・設備・内装〉
□ フラットで障害が少ないなど、掃除しやすいフローリング(ロボット掃除機がスムーズに移動できるかなど)
□ 家の中をある程度自由に移動できる回遊性のある平面計画
□ 上下運動ができるキャットウォークやキャットタワーなど
□ ペットフードやペットトイレなどの大きなものを保管する収納場所
□ 猫がいたずらしにくい収納計画(シューズインクローゼット・ウォークインクローゼットや造作家具)
□ 猫が落ち着ける餌場とトイレの配置
□ 猫が熱中症にならないための空調機器
□ 猫が一時的に日向ぼっこできる場所の確保
□ 猫の爪痕がつきにくく滑りにくいペット対応フローリング
□ 汚れや臭いがつきにくいビニールクロス
□ 脱臭機能・調湿機能のある塗り壁材や壁タイル材
□ 猫の行動をコントロールするためのくぐり戸付きペットドア
□ 臭いやアレルゲン物質を外に逃すための換気システムや空気清浄システム、イオン消臭機
□ 火傷や転倒などのリスクがない暖房機器
これらはあくまでも一例ですが、間取り・設備・内装を事前にじっくりチェックすると、猫ちゃんも飼い主も我慢することなく日常生活が送れます。
■ 猫とのマンション暮らしでよくあるトラブル例と対策方法
飼い主がいくら気をつけていても、猫を飼っていない方にとっては少しのことでも気になってしまいます。
そのため、気付かぬうちにご近所トラブルへ発展してしまわないように、対策を知っておくことが肝心です。
ここでは、よくあるトラブル事例とその対策方法を紹介しますので、これから猫ちゃんとマンション暮らしをする方は、是非参考にしてください。
①抜け毛のトラブル
〈トラブル事例〉
□ 玄関外の廊下に抜け毛や毛玉が溜まっている
□ ベランダに洗濯物を干していると、猫の毛がいつの間にかついている
□ ベランダにある境壁パーテーションの隙間から、猫の毛が入り込んでくる
□ 共用部を歩いていたら、突然猫が飛びかかってきて大量の毛が洋服についた
□ ラウンジにあるソファーが猫の抜け毛だらけ
猫の毛が大量に抜けるのは年に2回ほどですが、それ以外でも日々少しずつ体毛は抜け落ちます。
猫を飼っている方は、多少の抜け毛でしたらそれほど気にしないかもしれませんが、飼っていない人にとっては少しでも不快に思う方は多いので、細心の注意を払いましょう。
いくら掃除が大変だからと言っても、マンションのベランダでグルーミングやブラッシングをするのは避けてください。気をつけていても、風で周囲の部屋まで抜け毛が飛んでいってしまいます。
室内で、抜け毛やフケが落ちてもすぐに掃除できる場所を作っておくのがおすすめです。
また、猫ちゃんと外出する際に、外廊下・エレベーターや、ラウンジなどで自由に歩き回らせるのはNGです。
抜け毛の多い時期には、キャリーケースに入れるなど、部屋以外に毛が落ちないように注意しましょう。
②臭いのトラブル
〈トラブル事例〉
□ ベランダにペットの糞やトイレシート、猫砂を捨てるゴミ箱があり、臭いが広がってくる
□ ベランダで猫が食事をしていて、ペットフードの臭いが気になる
□ 玄関を開け放しにしている部屋から、ペットの臭いが漏れ出てくる
□ 共用廊下をうろうろしている猫に、いきなりマーキングされた
臭いは普段から嗅いでいると気が付きにくいですが、特にペット臭は気になる方が多いので十分気をつけましょう。
ベランダにペットの排泄物は絶対におかず、窓を日頃より開け放すことが多い方は、室内の清掃も徹底してください。
排泄物の臭いだけではなく、猫ちゃんが放つ体臭やペットフードの臭いがトラブルの原因となることもあります。
定期的に体を洗ってあげて、食事をベランダであげないようにしてください。
また、共用部分で他の人に飛び掛かることのないよう、万が一の時に備えて外では必ずリードをつけるなどの工夫も必要です。
③鳴き声のトラブル
〈トラブル事例〉
□ 猫が外に出たがり、飼い主が留守の間ずっと鳴き続ける
□ 夜中に隣から聞こえる鳴き声が気になって眠れない
猫ちゃんの鳴き声は、ワンちゃんほど大きくないので、それほど迷惑にならないと思うかもしれませんが、時間によっては隣の部屋まで響きます。
また、繁殖期中であったりストレスが溜まっていると、一日中鳴いている猫ちゃんも少なくありません。
猫ちゃんが頻繁に泣く理由は、運動不足やストレスとされています。
そのため、お留守番をさせる時間が長いご家庭では、ある程度部屋の中を自由に歩き回れるようにしたり、キャットウォークやキャットタワーを設置したりなど、運動不足を少しでも解消できるようにしてあげてください。
④脱走・転落のトラブル
〈トラブル事例〉
□ よく猫が部屋から出て外の廊下を歩き回っている
□ ベランダの境壁を潜って入ってくる、窓を開けていると勝手に室内に入ってくる
□ ベランダの手すりへ登っているのを見て、落ちそうで心配
□ 隣の猫が我が家のベランダで用を足す
猫ちゃんは気ままな動物なので、気分で外に出たがることも多いですが、マンションはベランダからの転落リスクがありますし、共用部分の使用ルールに違反してしまう可能性が高いため、自由に出入りできないようにしておきましょう。
網戸でしたら爪で引っ掛けて簡単に開けてしまいますので、窓の開け放しには注意が必要です。
また、玄関ドアを開けた際に、猫ちゃんが足元からするりと抜け出てしまわぬように、玄関ホールとリビングの間にドアを設けることをおすすめします。
⑤足音のトラブル
〈トラブル事例〉
□ 夜中に上階の部屋で猫が遊んでいて、足音が気になる
猫ちゃんはとても身軽な動物なので、足音はほとんど聞こえません。
しかし、高い場所からジャンプして着地するような音が、下の部屋まで響く可能性はあります。
日中はそれほど気にならなくても、夜中に遊ばせると騒音トラブルになるかもしれませんので、注意してください。
近隣トラブルを未然に防ぎたい方は、猫の遊び場、特に飛び降りる部分の床にラグを敷いたり、遮音フローリングへ張り替えることも検討しましょう。
また、夜中や明け方に家中を走り回る「真空行動」を防ぐために、日中十分遊んであげることもポイントです。
最後に
猫ちゃんとマンションで快適に暮らしたい方は、猫との暮らしを前提としたリフォーム&リノベーションがおすすめです。猫ちゃんも飼い主もストレスを軽減できるだけではなく、抜け毛やフケ、臭いへの対策としても有効です。
機能面で猫ちゃんに配慮しつつも、おしゃれな部屋にしたいという方は、さりげなく猫ちゃん用のスペースを取り入れるアイデアもありますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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