マンションリノベーション段差の解消法
2024/10/07
マンションリノベーションを考える際、バリアフリーを望む方にとって段差の存在は一つの大きな課題です。特に、生活空間をフラットに整えることは、安定した住環境を作るために欠かせない要素です。段差には、フロアの高さの違いや階段の設置などさまざまな要因が関わってきますが、これらを解消することでより快適で安全な住空間を実現することが可能です。このコラムでは、マンションリノベーションにおける段差の解消方法について詳しく解説し、フラット化のプロセスやそのメリットについて掘り下げていきます。具体的な施工例や注意点も交えながら、実際にリノベーションを検討している方々が快適な住まいを手に入れるための情報を提供していきます。段差を解消し、理想的なフラット空間を手に入れるための第一歩を踏み出しましょう。
目次
部屋の中で床の高さが違う・・・!段差の正体は「置床」
家の中に段差がある理由を紐解くために、床下がどうなっているかについてみていきましょう。
「置床工法」とは、マンションや団地などのコンクリート構造の建物で、一般的に採用されている床工法のことで、カーペットやフローリングを床面のコンクリート(コンクリートスラブ)に直貼りするのではなく、支持脚と呼ばれる部材を等間隔で設置して、その上に床の下地を敷いてフローリングを貼っていく工法です。
断熱や防音効果が期待できるというメリットがありますが、床全体が少し高くなるため天井が低くなる、費用がかさむというデメリットもあります。
コンクリートスラブと床の仕上がりとの間に空間ができていますが、なぜこのようにするのか、主に2つの理由があります。
段差の理由①
マンションで定められた遮音等級の規定に則るため床下に空間を作る必要がある
直張り用遮音フローリングからそうでないフローリングを使用したい場合、階下に足音・生活音が響かないようにマンションによって定められた「遮音等級」を確保するために、床と躯体スラブの間に一定の空間を設ける「置床工法」にしなくてはならないため、床が上がることになります。
床が高くなる、ということは、天井高が低くなってしまうということがあります。
段差の理由②
設備配管や電気配線を通すため床下に空間を作る必要がある
キッチンや洗面所、トイレに段差があることが多いかと思います。
それは、給水給湯、排水管を通すための空間を確保するために置床工法にしていることがあるからです。
では、マンションであれば絶対段差があるのでしょうか?
他の例も見てみましょう。
水回りのコンクリートスラブが下がっている場合は段差にならない
水回りの設備周辺にのみ、コンクリートスラブが下がっていることがあります。
このようになっていると、設備回りの段差ができずに、他の部屋とフラットにすることができるのです。
トイレやキッチン、浴室など水回り設備を移動させたいときにも「段差」に注意
マンションの排水管というのは、基本的に最上階から最下階まで一本の縦管(共有部に該当します)でつながっております。
その中でも築年数がそこまで古くない場合、
1.キッチン、洗面所、浴室、洗濯機がつながる雑排水管
2.トイレがつながる汚水管
の二つに分かれます。
汚水管が詰まった際に、雑排水管へ逆流をしないように分けているため、基本的には雑排水管にトイレをつなぐことは禁止されています。
排水管は水が流れるように勾配を取らなくてはならないため、縦管へつなぐ部分を一番低いところとすると元の位置より遠くなれば遠くなるほど、置床の懐を高くしなくてはなりません。
そのため、縦感から離れた位置に水廻りを移動する場合は必然的に段差ができてしまうのです。
段差のない空間を造るには水廻りの移動を大きく行わないことがポイントです。
まとめ
今回は、室内の“段差”がどうしてできるのか、段差を解消することはできるのか、についてお話をしました。
年配の方や小さな子どもがいる家庭は、特に気になるところですよね。
また今はよくても10年後、20年後を考えると、バリアフリーにしておきたいと考える人も多いのではないでしょうか。
ご紹介したような方法で段差を解消できるケースもあるので、まずはプロに相談してみましょう。
どうしても段差の解消が難しいという場合は、段差を活かすという手もあります。
例えば、キッチンの配管の関係でリビングダイニングとキッチンの間に段差ができてしまう場合、設計次第では段差が空間を緩やかに仕切るアクセントになってくれることもあります。
段差を解消するとしても、活かすとしても、自分たちが安心して快適に暮らしていくための最適な方法を見つけたいですね。
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